貨幣の本質

現代貨幣理論
現代貨幣理論

貨幣の担保

いきなりですが、私たちが普段使用している貨幣(お金)は何が担保となって発行されているのでしょうか?

①銀行以外の者…銀行預金を担保に貨幣(小切手)を発行している。

②銀行…現金紙幣または、借用証書を担保に貨幣(銀行預金)を発行している。

③日本銀行…国債を担保に貨幣(現金紙幣または、日銀当座預金)を発行している。

④日本政府…何を担保に国債を発行しているのか?・・・

答えは・・・何の担保も存在しないのです!

日本政府だけが何の担保も必要とせず、貨幣(国債)を発行することができるのです!
政府は常に債務超過の状態なのです。それが当たり前なのです。
つまり、日本政府の借金とは、貨幣の発行と同じ金額になるのです。
政府が国債の発行を減らすと私たち民間のお金が減って行くのです。

上記の図を見てもらうと、どの貨幣にもゴールドなどのモノを担保にした貨幣はあらわれませんでしたよね?(貨幣は全て債務と債権の記録である)
つまり、国債は物理的には無限に発行することができるのです。

政府は無限に国債を発行できる!?

政府は国債発行に担保がいらないのであれば、いくらでも国債を発行する事ができるのか?
と言うと制約が1つだけ存在します。


それは、インフレ率です。

国債を発行し、民間にお金がたくさん供給され、私たちがたくさんお金を消費することで、供給よりも需要が大きくなり、インフレ率が上昇します。
現在の日本は2%のインフレ目標を掲げていますから、適切なインフレ率の間はいくらでも国債を発行する事が可能なのです。

まとめ

・日本政府は何の担保もなく貨幣の発行をすることのできる存在である。
・国債発行はインフレ率が適切な範囲であれば、いくらでも発行する事ができる。

現在、緊急事態宣言や休業要請などで、所得が大幅に減少された方がたくさん見られます。
その方々への補償を国が行う事が可能であり、昨年の10万円の定額給付金の再支給も可能なのです。
困っている国民を助けない政府は、何の為の存在なのでしょうか?
皆さん一人一人声を上げて、政治を動かしていきましょう。