国民経済について

現代貨幣理論
現代貨幣理論

国民経済の五原則

1.国民経済において生産、支出、所得の三つは必ずイコールになる
2.お金は、モノやサービスの購入に使っても消えない
3.誰かの所得は、誰かが支出しなければ生まれない
4.誰かがお金を借りたとき、必ず誰かがお金を貸している
5.この世に負債だけを増やせる存在はいない

1.国民経済において生産、支出、所得の三つは必ずイコールになる
(GDP三面等価の原則)
モノやサービスを生産し、それを買ってもらい、私たちの所得になります。その金額は同じになります。当たり前ですよね?
つまりGDP(国内総生産)とは生産の合計であり、支出の合計であり、所得の合計であるのです。

2.お金は、モノやサービスの購入に使っても消えない
モノやサービスを購入の際、自分の財布からはお金が出ていくが、そのお金は販売者の手元に移りますよね?社会全体で見れば、お金は消えることはないのです。

3.誰かの所得は、誰かが支出しなければ生まれない

1.と同じですが、私たちのモノやサービスを買ってくれないと、所得は増えません。当たり前ですよね?

4.誰かがお金を借りたとき、必ず誰かがお金を貸している

私たちが友人からお金を借りまりました。私たちはお金を借り、友人はお金を貸している。
貸借関係が成り立ちます。

5.この世に負債だけを増やせる存在はいない

私たちが友人から1万円借りました。私たちの借金は1万円増えました。しかし手元に1万円という資産も増えますよね?お金を借りた訳ですから。資産と負債は同額増えるのです。

今の日本

日本は20年間GDPがほとんど増加していません(下図)

出典:内閣府

企業は設備投資することなく、貯金・借金返済していました。
1.のGDP三面等価の法則で生産、支出、所得は同額になると説明しました。
企業の支出の減少分を補っていたのが政府なのです。
政府が支出を増やしてくれなければ、私たちの所得はかなり減少していたでしょう

今現在の政府はプライマリーバランス黒字化を目標にしています。
簡単に説明しますと、赤字国債を発行せず税収の範囲内で支出をしようという目標です。
生産=支出=所得ですので、政府がお金を使わないということは、
プライマリーバランス黒字化目標=国民赤字化目標なのです。

政府の赤字は民間の黒字。政府の黒字は民間の赤字です

このようなことを私たちは許して良いのでしょうか?
このようなことを許してはいけません。そもそも今の日本が赤字国債を発行しないといけないのは20年間デフレだからなのです。まずやるべき政策はデフレ脱却なのです。

2014年、2019年に消費税増税を行いましたが、消費税とはモノやサービスの購入にかかる税になります。つまり、購入を抑制させる税金です。
なのでデフレを促進させる消費税増税には反対の声をあげるべきなのです。

消費税を低減/凍結すれば民間の使えるお金が増る→消費が増える→所得が増える→また消費が増えるという流れにより、デフレ脱却でき、結果的に税収も増えることにつながるのです。
もちろんこの政策だけでデフレ脱却できるとは思いませんが、必要な政策の一つだとは思います。

皆さんはどのようが考えがあるでしょうか?
皆さんの未来は皆さんで決める事ができます。あなたの1票が未来を変えます。